| 情勢速報 | ||||||
| ★21世紀の“大本営発表”か?規制改革会議★ 労働ビッグバンはやっぱりパンドラの箱 過労死促進・残業代取上げの悪法と言われたホワイトカラー・エグゼンプションについて、今国会での審議は事実上ムリということになりましたが、油断は大敵! 次の矢は厚生労働省ではなく内閣府から飛んでくるようです。経済財政諮問会議の労働市場改革専門調査会、規制改革会議…。それぞれが何を議論しているのか? そこで言われている『6つの壁』『労働市場の開放』とは何か? 少しずつ正体が見えはじめました。 彼らは意見書の中で言います。「一部に残存する神話のように、労働者の権利を強めれば、その労働者の保護が図られるという考え方は誤っている。不用意に最低賃金を引き上げることは、その賃金に見合う生産性を発揮できない労働者の失業をもたらし、そのような人々の生活をかえって困窮させることにつながる。過度に女性労働者の権利を強化すると、かえって最初から雇用を手控える結果となるなどの副作用を生じる可能性もある。正規社員の解雇を厳しく規制することは、非正規雇用へのシフトを企業に誘発し、労働者の地位を全体としてより脆弱なものとする結果を導く。一定期間派遣労働を継続したら雇用の申し込みを使用者に義務付けることは、正規雇用を増やすどころか、派遣労働者の期限前の派遣取り止めを誘発し、派遣労働者の地位を危うくする。長時間労働に問題があるからといって、画一的な労働時間上限規制を導入することは、脱法行為を誘発するのみならず、自由な意思で適正で十分な対価給付を得て働く労働者の利益と、そのような労働によって生産効率を高めることができる使用者の利益の双方を増進する機会を無理やりに放棄させる。」 労働法による規制を撤廃し、労働市場を流動化させれば、労働者は保護され、働く者にバラ色の未来が待っていると歌っています。そんなに労働者がシアワセと言うなら、国会議員や大企業経営者の息子・娘はこぞって契約社員やフリーターになれば良さそうなものですが、そういうのは聞いたこともありません。 不用意に最低賃金を引き上げることは、その賃金に見合う生産性を発揮できない労働者の失業をもたらすでしょうか? 一万歩譲って、仮に、能力が低ければどんなに賃下げしても構わないという論理がまかり通るとしても、国民の義務である勤労の対価としての最低賃金で、憲法25条がすべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すると述べているレベルの生活が維持できないのが現状で、それをさらに下回る生活水準への没落を容認するなど論外です。 過度に女性労働者の権利を強化すると、かえって最初から雇用を手控える結果となるのでしょうか? 過度に保護された甘ったれオトコの害悪については一言も語られてませんがねえ。これを読むと、政府がやっている男女共同参画社会云々というのがいかに嘘っぱちかがよく解ります。 正規社員の解雇を厳しく規制することは、非正規雇用へのシフトを企業に誘発しますか? 一定期間派遣労働を継続したら雇用の申し込みを使用者に義務付けることは、派遣労働者の地位を危うくしますか? 意見書の随所に「多様な働き方」という言葉が散りばめられていますが、多様性を求めているのは誰かを見落としてはいけません。不安定な働き方をしたくて、自ら望んで派遣や契約社員で居続ける労働者が山のように存在して、はじめて成り立つ話です。 長時間労働に問題があるのに(それを是正する提案は出さず)、画一的な労働時間上限規制を導入することは、脱法行為を誘発し(法律が厳しいから犯罪が起きるってこと?)、自由な意思で適正で十分な対価給付を得て働く労働者(そんなラッキーな労働者がどこにいる?)の利益と、そのような労働によって生産効率を高めることができる使用者の利益の双方を増進する機会を無理やりに放棄させる(労働者の生命や健康を犠牲にしなければ利益なんて間違ってる!)……。もう反論する気力も萎えます。 この意見書は判例による規制をも否定しています。これまで労働者が血の滲む思いで勝ち取ってきた解雇法理を初めとする判例法理を全否定するものです。労働法学者も労働者の代表も入っていないところで国民の働き方を決めるなど、とんでもない話ではありませんか。 最終的に彼らが狙っているのは、解雇権濫用法理の緩和、解雇の金銭解決の試行導入、派遣法の見直し(派遣禁止業務の解禁)、労働政策決定における3者構成の否定(労働者側委員不要論)、有期雇用の雇い止め法理を否定する立法、同一労働同一賃金の否定、職種別賃金の否定などで、企業の意のままに働く奴隷をつくろうとしているのです。ILOの国際労働基準、戦後労働法制もすべて全面的否定です。これが「労働ビッグバン」です。パンドラの箱が開いたら、不幸が撒き散らされるのは目に見えています。 このペテンと欺瞞の正体を暴くシンポジウム:『本気(マジ)かよ“労働ビッグバン””! 格差社会は何をもたらす?』6月13日(水)@東京しごとセンター地下講堂に是非参加してください。その目で耳で、確かめましょう。 |
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